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Channel: ベジちゃんの昆虫飼育日記
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ゴーストマンティス(亡霊カマキリ)の飼育マニュアル

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<更新情報>
5/9・・オス成虫のエサについて更新しました

ゴーストマンティスを飼育して1年半くらいでしょうか。
現在3世代目が成虫となり、ブリードに入りました。
現在、成虫が15ペアくらいおり、後期の幼虫が20匹くらいでしょうか。
かなり飼育に関しては自信がついたこともあり、飼育方法をマニュアルとして残していこうと思います。

1、湿度管理
他の一般的なカマキリと最も違う点は湿度管理です。
カマキリの飼育で1番難しい部分でもあります。
カマキリは、種類にもよりますが湿度が高すぎると死んでしまうくせに、湿度が低すぎると脱皮に失敗することがやっかいな部分になります。
その点、このゴーストは湿度管理が基本的にいりません。
湿度を上げるために濡れたティッシュなどを容器内に入れておくのが一般的ですが、ゴーストはそれをしてはいけません。
高湿度にかなり弱いです。特に初令、2令など濡れたティッシュは絶対に入れないでください。
じゃあ、心配になるのは脱皮ですが、湿度が低くても脱皮の失敗の危険性はほとんどありません。
おそらく、アフリカの乾燥地帯の生き物なので湿度が低くても問題ないようにできているのだと思います。
つまり、ゴーストは低湿度でも脱皮の失敗などほぼ無いので濡れたティッシュなど入れてはいけない。

2、エサ
エサは一般的なカマキリを同じです。
小さい時期はトリニドショウジョウバエで問題ありません。初令から食べれます。
少し大きくなればサシバエ、イエコオロギ、レッドローチなどでいいでしょう。
エサ食いは良くも悪くもないです。
基本的に、ピンセットなどで直接食べさせる方法に向いていません。
すぐにイヤイヤするし、カマで口元をガードしていて舐めさせてエサだと感じさせる方法もしずらいです。
また、サイズ感に敏感なので、自分と比較して大きいと思ったエサは捕まえません。
自分よりかなり小さい物やハエや蛾などの飛ぶやつが大好きです。
なので、5令6令と結構なサイズになってもトリニドショウジョウバエを大量に与えたりして飼育もできます。
私は、トリニドショウジョウバエ→サシバエ→サシバエ大、レッドローチで飼育しています。
サシバエとは、釣具屋さんで売っている釣りのエサの「サシ」というハエの幼虫です。
冷蔵庫にいれておけば死なずに羽化もせずに保存ができ便利です。
これを常温に出すとサナギになり1週間から10日くらいでハエになります。
これが便利でゴーストに限らずカマキリ飼育のオススメです。
また、釣エサにハニーワーム(ブドウ虫)という大きめの幼虫も売っていますが、そちらも食べます。
そのまま幼虫で与えてもいいし、蛾に羽化させても食べます。
エサに関しては一般的なカマキリと変わりません。

<オス成虫のエサについて>
オスの成虫は幼虫時代やメス成虫と一転して、かなり食が細くなります。
臆病だし、エサを与えてもすぐに食べなかったり無視したりしょちゅうです。
それでもハエならハエを2~3日に1回は入れて食べなければ食べないでいいくらいの気持ちで与えてください。
オス成虫は、寿命が不安定で結構あっさりすぐ死んでしまいます。
交尾で食われてしまうのを警戒して、もう少しもう少しと後回しにしていると交尾前にオスが死んじゃったなど非常によくあります。
とにかく、オスに対しては過剰すぎるくらい大切にエサも食べたくなったらいつでも食べれるようにしてあげてください。
メスのほうが産卵などあり大事にしがちですが、メスは丈夫でエサ食いも良いので基本的にはずぼらな管理でも死んじゃうこともありません。
これは、どのカマキリにも言えることですので絶対に忘れないでください。
カマキリのブリードを成功させるためにはとにかくオスを大事にすること。羽化ズレ、オス食いなど含めてブリードの失敗はオスがいなくなってメスだけになっちゃったというのがカマキリ飼育のあるあるネタです。

3、交尾
カマキリ飼育の最難関の一つはこの交尾でしょうか。
メスにオスが食べられてしまうなんて話は良く聞きますね。
ただ、ゴーストに関してはオス食いはほとんどありません。
ゴーストはカマキリには珍しくメスとオスのサイズがほとんど変わりません。
もちろん、メスのほうがどっしりしていてオスはペラペラでひ弱なんですが、大きさ的には変わらないのです。
なので、エサ食いでも書きましたが、メスにとってオスは小さくないので捕まえようとしないのです。
これはカレハカマキリなんかもそうですが、基本的に交尾でオス食いが発生しやすいのはオスとメスで体長にかなりの差があるハナカマキリとかヒョウモンカマキリとかそういう種類に多く見られるのです。
なので、ゴーストはそこまでオス食いに慎重になる必要はありません。
それでも、交尾はかなり気を使う作業です。
簡単な方法を書いておきます。
片手にはメスが捕まってる物、もう片手にオスが捕まっている物を持ちます。
そして、メスのお尻から背中のあたりに、オスの顔をうまくもっていきます。
メスだと気づくとそのまますぐに飛び乗ります。
気づかなくても、メスのお尻をオスにぐいぐい近づけると、カマキリの習性としてそこに捕まって上っていこうとします。
オスは、知らぬ間にメスの背中に登ってしまうのです。
そこでメスだと気づけばそこで成功。
いつまでたってもメスだと気づかないでキョロキョロしたり、メスの背中の上で動き回ったりするようだと失敗で戻しましょう。
オスは、飛び回ったりちょこちょこ動き回ってるうちは、頑張ってもメスに気づきませんので別の日にしてください。
大人しくぶら下がって落ち着いているときに、メスのお尻にもっていきましょう。
このように、背中に乗せるまではそこまで難しくありませんが、そこからは根気の勝負になります。
背中に乗ったままずっと何もしないでいることがかなり多く、結局そのまま離れてしまうことも多々あります。
また、交尾時間も短く30分くらいなので目で確認できないことが多いです。
背中に乗せて、何時間も何もないので放っておくと、いつのまにかオスとメスが離れているってことが多々あり、交尾したのかしていないのかわからないことが多いです。
また、交尾を目で確認したにも関わらず卵が孵化せず、受精していなかったというケースもかなりあります。
なので、交尾をちゃんと確認したから安心とはならず、できれば何度も何度もオスを変えたりしてチャレンジすることが大事です。
一度、有精卵を産んで孵化すれば、その後産んだ卵は再交尾していなくても孵化しますので安心です。
ゴーストの交尾は、オス食いも少なく背中に乗せるのも難しくありませんが、背中に乗ってからいつまでたっても交尾しないことも多く、しないで離れてしまったり、交尾確認したのに受精しなかったりと根気は必要です。

4、産卵
メスは、羽化して1ヶ月後くらいから産卵し始めます。
交尾しててもしてなくても産みます。
1回産み始めると適度にエサをちゃんと与えていれば4~10日ごとに1回くらいのペースでどんどん産みます。
まぁ、だいたい1週間に1回産むと考えていいです。
つまり、1匹のメスで5~10回くらいは産みます。
これはかなり多いほうだと思います。
1個の卵からは10~25匹くらい産まれてきます。
このように、卵はたくさん産んでくれますので交尾まだなのに産んじゃったみたいなことがありますが、気にせずにその卵は無駄になりましたが、その後交尾させればいいのです。
卵は本当にばんばん産んでくれますので、産んでくれたらエサを与えて労ってあげてください。

5、卵の管理
卵の管理に関しては、私もまだ勉強中です。
これだといった絶対的方法がまだありません。
基本的に、幼虫と同じく高湿度にはしないほうがよさそうです。
なので、卵管理で一般的な濡れたティッシュを入れておくようなことはしないほうがいいです。
ただ、何もしないと乾いてしまう心配もあるので、私は5日に1回くらい卵に直接霧吹きを軽くします。
孵化した卵、孵化しなかった卵、色々見てみましたが、この方法で卵が干からびてダメになったのはありませんでした。
孵化しなくても、中の卵は乾燥していなかったので今のところこれが正解だと思っています。
卵は20日~1ヶ月くらいで孵化します。
孵化日数には温度が関係しており、30度くらいから20日前後、20度くらいなら30日~40日前後でしょう。
孵化日数を越え孵化しなかった卵は割ってみてください。
受精しなかった卵は、中身が白いままで、受精したけど孵化まではいかなかった卵は黒くなっているように思います。
幼虫は黒いので黒くなっていれば、孵化しなくても受精はしていると思っていいかもしれません。
卵の管理も高湿度は避け、たまに霧吹き程度がいいと思います。


これが、現在3世代目のブリードに入っている私のゴーストマンティスの飼育マニュアルです。
是非参考にしてくださいね。
今後も加筆したり画像を加えたりする予定です。

自作カワラ材の結果

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まだ仕込んでそんなにたってないのですが明確に結果がでました
イメージ 1
 
全部青カビ祭りです
5本仕込みましたが2本は中止しました
残りは青カビのまま使う予定です
イメージ 2
このように樹皮をむいてしまえば大して気になりません
青カビが生えても別に産むのは問題ないようですし
一応残りの3本はもう少し置いてからババに使ってみる予定です
この2本は、スマトラヒラタの産卵に使います
別にカワラ材を使わないとダメな種ではないんですが
貴重なババを青カビ材ばかりに使うわけにもいかないので
 
このように青カビだらけになった原因はいくつか思い当たります
 
・温度が高すぎた
この時期の北海道なので油断していたのですが、急な猛暑がありまして
置いていた部屋が30度を越えていました
カワラは高温に弱いので再生力が弱まり青カビに負けたと思われます
 
・殺菌が足りなかった
レンジで5分加熱しましたが、もしかすると足りてなかったかもしれません
次は10分にします
 
・作成方法に問題があった
この方法でもできるはずですが、他にも新聞で巻いたり、菌糸に漬け込むような
方法もあるようです。試してみる価値はありそうです
 
失敗のまま終わらせるわけにはいきません
もう既に材料は発注しました
失敗の分の材料費を入れたら全然安く制作できてないわけですが
1度問題のない作り方を極めれば後は安くどんどん作れます
次は成功させます!

ババオウゴンオニを産卵させるベストな方法検証

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お久しぶりです
そして、長いタイトルです
ブログはサボっていますが飼育はサボってはいません
以前書いた通り、今年はババオウゴンオニにチャレンジです
ババさんの産卵と言えば難易度が高いとの評判ですが、色々と試してみました
ババを産卵させるにあたって自分なりの3大ポイントは
・なるべく安いこと
・使いやすいこと
・数もそれなりに確保
ババにチャレンジするにあたり手当たり次第に飼育者のブログを読み勉強しました
オウゴンオニの産卵には主に3つの方法があります
1、カワラ材
2、レイシ材
3、カワラ菌糸瓶
そのどれでも基本的にはそれなりの結果が出ています
出ていない人も結構いるようですが・・・
今回、それらすべてを自分で試してみました
その一つ一つに良い点、悪い点を検証していきます
 
1、カワラ材
値段は1本500円程度です。2本で千円という商品が多いです
カワラ材で注意するのは堅さですね
柔らかすぎるというのはあまりないようですが堅すぎるのは結構あります
堅すぎるとメスさんは結構すぐ諦めます
ちょっと齧って、あぁこれ堅いなぁと思うとやめてしまいます
3本使いましたが、1本はなかなかちょうど良い堅さで8匹ゲット
堅めのやつはメスが頑張るも2個。もう1本は諦めてしまったので中止
値段は結構するわりに堅さに左右されやすく、堅いと当然割り出しも大変です
3大ポイントで考えると
・なるべく安いこと・・・1回に500円は安いとは言えません
・使いやすいこと・・・堅いと割り出しは大変
・数もそれなりに確保・・・材の堅さによってまちまち
 
2、レイシ材
値段は1本千円くらいのところが多いです。高価です
とにかくやわらかいです。手で割けます
1本使ってみましたが3個しか産みませんでした
ババはやわらかすぎても堅すぎても好みません
ただ、堅すぎるよりはやわらかいほうがいいです
やわらかいので割り出しはしやすく楽しいです
とにかく高いので、コストパフォーマンスに問題があります
3大ポイントで考えると
・なるべく安いこと・・・1回に千円は大金持ち様しかできません
・使いやすいこと・・・割り出しは楽です
・数もそれなりに確保・・・それなりに確保できそうです
 
3、カワラ菌糸瓶
意外とこの方法をしている人が多いようです
中プラなどのケースに菌糸瓶を横に置いて材代わりにするのです
ただ、この方法は欠点があります
割り出しが大変ということです
幼虫1匹入ってる菌糸瓶を交換をするだけでも潰してしまう人がいるのに
どこに何個卵があるかわからない瓶を慎重に掘っていくのは手間もかかり難易度も高いです
中には菌糸瓶を破壊して割り出す人もいるようですが
それでは瓶の再利用ができずに経済的ではありません
3大ポイントで考えると
・なるべく安いこと・・・自分で詰めれば1回250円くらいでしょうか
・使いやすいこと・・・割り出しは大変
・数もそれなりに確保・・・堅さは一定ですし堅実に確保できます
 
そこで以前、ブログにも書いた方法があります
イメージ 5
 
これは中プラの半分だけ菌糸を詰めたものです
仕切り板をうまく使って半分だけ菌糸を詰めます
半分だけなので割り出す側面が2箇所あり割り出しもしやすいです
実際使ってみましたが7個産んでいました
まずまずといったところでしょうか
ただ、これでも問題点がありました
まず、意外と割り出しにくいということです
上と横から掘り進められるので瓶よりは割り出しやすいのですがそれでもかなり大変です
それと、菌糸を無駄に使いすぎる点です
1回の産卵にこれだけの面積は必要ないようです
 
これらの色々な検証を経て、ベストな方法にたどり着きました
まず、材は高いし一定ではないのでやめようという結論に達しました
カワラもレイシもやめます
自分で詰めた菌糸が1番堅すぎずやわらかすぎずいいようです
ほぼ一定の堅さで同じものを何個でも作れますしね
また、値段の面でもかなり安く済みます
では、唯一の問題点といえる割り出しにくさをどう解決するかが大事です
乱暴にも菌糸瓶を破壊してしまう人もいると書きましたが
それがヒントになりました
破壊してもいいもの、破壊しやすいものに菌糸を詰めればいいじゃん!
一つはプリンカップです
イメージ 3
これは市販のものです。860ccのプリンカップで200円です
材と比べてもかなりのお得!
しかも、産ませたらハサミでちょきちょき切って中身を出して割り出せばいいのです
プリンカップは10円くらいなので切ってもいいでしょう
このようにセットします
イメージ 4
これは既に産卵済みの割り出し前のものですが
1箇所スプーンでくり貫いて入り口を作ってやりそこにメスの頭をつっこみます
そして、お尻をつんつんしましょう
すると、メスは逃げようとがんばって掘り進んでいきます
このプリンカップを4セット組みましたが
3~8個の卵が確保できました
いまいち数が伸びなかった感じもしますが全部しっかり産んではいます
数がいまいちの理由はプリンカップの形状です
入り口のほうが広がっていますし、奥行きがいまいちありませんので
ちょっと狭く感じたのかもしれません
 
これをもっと発展させます
イメージ 1
 
これは2Lのお茶のペットボトルを真ん中くらいで切って
そこに菌糸を詰めたものです
このようにセットします
イメージ 2
 
形状はまさしく材と同じで奥行きもあります
ゴミのペットボトルなので割り出し時はハサミで切って中身を出せばいいだけです
自分で詰めたので堅さはちょうどいいです
ブロックから詰めるので1個200円くらいで作れます
これが私の考えるベストの最終結論です
ただ、まだこれは試してません
明日あたり、3つに3匹セットします
プリンカップで産んでいるのだからこっちになったら産まないとは思えませんので
大丈夫だとは思いますが、後日結果報告をし
最終的にベスト方法だと発表したいと思います

ヒシムネカレハカマキリの産卵

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おひさしぶりです。
昆虫飼育は、細々続けつつ去年はカマキリを多数飼育しましたがブリードできずに終了。
今年もまた少し買い集め始めました。
手始めにヒシムネカレハを売っているお店を見つけたので早速購入。
カレハカマキリの中では流通の多い種類ですが飼育のしやすいタイプで楽しめます。
無事到着して3日後にもう産卵してくれました。
ワイルドなので持ち腹に期待です。
 
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産んだ後はしっかり卵を守っています。
卵のアップも撮ってみました。
綺麗な形だと思います。
ワイルドなので交尾済みかどうかはわかりませんが、たぶん、有精卵だと思いますが絶対ではないですね。
カマキリの卵は有精卵だと綺麗な形をしています。
逆に無精卵だとイビツな形で一目でわかるくらい不恰好です。
とりあえず、この卵を無事に孵化させたいですね。

ブラナーマンティスというカマキリ

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以前何度かお世話になった祐樹さんからブラナーマンティスを購入させていただきました。
正直見たことも聞いたこともないカマキリです。
ナナフシカマキリの一種だと思うのですが細長くひょろひょろしてます。
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見た目はそんなに特徴的ではありませんが、触覚が綺麗ですね。
最終的には10センチくらいになるそうです。
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全部で6匹います。
このようにプリンカップに鉢底ネットで足場を作り、中に濡らしたティッシュを入れて保湿するのが、カマキリ飼育のうちの定型です。
現在3~5令ですが、トリニドショウジョウバエを与えています。
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このカマキリの珍しいところは、単為生殖らしいということです。
つまり、交尾をさせなくても産卵させて孵化できるのです。
コノハムシやナナフシではそういうタイプが多いのですが、このカマキリもやはりナナフシ的な要素があるのでしょうか。
カマキリ飼育にとって交尾がものすごいハードルとなります。
まず、雌雄でサイズが違いすぎて羽化ズレで揃わないこと。
そして、メスによるオス食いです。
何度泣かされてきたでしょう。
しかし、このカマキリはそのハードルがないのです。
こんなうれしいことはありません。
なんとか成虫まで育てあげ、次世代を増やしていけるようがんばります。

トリニドショウジョウバエ(キイロショウジョウバエ)の簡単な繁殖方法を大公開!

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カマキリの低令時のエサとして基本となるのはショウジョウバエです。
爬虫類やカエルなどのエサとして飛べないように品種改良されたフライトレスというショウジョウバエが売っています。
ショウジョウバエには2種類あり、ゴマ粒大のトリニドショウジョウバエとその半分くらいのキイロショウジョウバエがあります。
夏場に台所で発生するのはキイロショウジョウバエですね。
台所で繁殖しちゃうくらいなので基本的には難しくありません。
専門店では、専用容器に専用培地が販売されており、それを使えば何の問題もなく繁殖できるでしょう。
しかし、毎回それを購入しているとお金がかなりかかってしまいます。
手軽に簡単に身近な材料で繁殖させることが大事になります。
 
用意するののは
・ペットボトルの空き容器
・マッシュポテトの素
・ドライイースト(無くてもよい)
 
この3つだけです。
それ以外にもあるといいものは後で記載しますが、基本的にこの3つで可能です。
すべて、近所のスーパーで手に入ります。
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ペットボトルは500mlのが良いと思います。
ものすごい大量に繁殖させたければ1、5Lでも2Lのでも可能です。
 
よく洗ったペットボトルの空き容器にマッシュポテトの素を1~2センチほど入れます。
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入り口が小さいので、このように入れます。
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このようなロートを100円ショップで購入すると楽になります。
これは、ハエの移動にも使えますのであると良いです。
 
マッシュポテトを底から1~2センチまで入れたら、水を入れます。
目安は、水道の蛇口から少しだけ水を出して入れていき、入れたマッシュポテトと同じ高さまで入れます。
水を入れていくと下から色が変わっていきますので、簡単に同じ高さまできたことがわかります。
上までマッシュポテトが湿ったことを確認したらそれでいいです。
ペットボトルの入り口は狭いので、大変なので別に混ぜたりしなくてもいいです。
次にダンボールをギザギザに折り、入れます。
入れたら、マッシュポテトにぐいっと差し込んで動かないようにしちゃってください。
ダンボール以外ですと、木パッキン、梱包用の紐などなんでも足場になればいいです。
これは、入れても入れなくても繁殖はできますが、ハエの足場になります。
最初はこの必要性がよくわかりません。
実は、繁殖そのものには必要ありません。
繁殖が進み、幼虫が大量に発生するとマッシュポテトの培地がドロドロになっていきます。
そうなると、そこにいた親ハエの居場所がなくなってしまうのです。
側面を登ったりして避難を始めるので、その時に足場が必要になります。
幼虫が発生したら、親ハエを他の容器に移しちゃうなら足場は必要ないです。
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このように折ったダンボールなどを培地に差し込むといいです。

後は、パラパラっとドライイーストを撒いて準備完了。
ドライイーストはお店などでも繁殖に必要と書かれていますが実際なくても構いません。
後は、そこに親ハエを入れてください。
いっぱいいれば早めにいっぱい湧きます
10匹でも100匹でも入れておけば勝手に湧きます。
親ハエを入れたら蓋をしますが、ペットボトルの蓋をそのまますると通気がないのでNGです。
キッチンペーパーやティッシュ2枚くらいで塞いで輪ゴムでとめるのが手軽でしょう。
イメージ 6
こんな感じで完成です。
他にも何でも可能です。
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左は、ペットボトルに蓋はティッシュに代わりに台所用のスポンジを適当な大きさに切って蓋してあります。
真ん中は、100円ショップのドレッシング容器です。
専門店で買ったときについてたスポンジで蓋をしてあります。
右はお店で売ってた専用容器です。
何だってできますので、本当に何でもいいです。
それなりに高さがあるほうがいいです。
使う時に、底をトントンと床にぶつけます。
そうするとハエは一旦全部底に落ちますが、みんな一斉に上に上ってきます。
高さがないと、ハエが上ってくるまでの時間が短いのでエサとして使う時の作業が忙しくなります。
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テッッシュで塞ぐで何の問題もないのですが、開け閉めが手軽にできません。
もたもたしているとハエが脱走しますので、すぐに蓋をできるほうが使いやすいです。
このような台所用のスポンジを切って塞いでおくと楽ですね。
 
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このように、培地に親ハエを投入すると3~4日で幼虫が発生します。
2~3週間でサナギを経てハエがたくさん羽化してくるでしょう。

注意点としては、トリニドショウジョウバエは発生してすぐに繁殖はできません。
羽化して1週間くらい成熟しないと繁殖できません。
なので、羽化したばかりのものを入れてもなかなか幼虫が誕生せず、そのうちにカビが発生します。
これが1番の失敗の原因です。
幼虫が発生するとカビは生えません。
なので、繁殖させる場合は必ず羽化して一週間はたったやつを混ぜることです。

以上、身近な材料で観覧にできるショウジョウバエの繁殖方法です。
参考になれば幸いです。
 

飼育容器の変更

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ブラナーが2匹死んでしまった。
原因はよくわからない。エサも食べていたし脱皮もちゃんとしている。
普段脚を曲げてしっかり捕まってぶらさがっているのだが、脚を伸ばしてぶら下がるようになるとカマキリは死ぬ兆候となる。
ふんばりが効かないのだ。
2匹ともそんな感じで弱って死んでしまった。
祐樹さんに聞いてみたところ通気が悪く、湿度が高いのでは?ということだった。
また、飼育容器の高さも少し足りないとのこと。
そこで、ハナカマキリなとの成虫管理に使っているサイズの容器をひっぱりだしてきた。
そう言っても単なる100均の昆虫ケースだ。
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この飼育容器は一般的なやつと一緒で蓋に隙間がいっぱいある。
通気はいいが、これではエサのショウジョウバエが逃げてしまう。
ハナカマキリの成虫などのエサならこの隙間から逃げれないくらいの大きさがあるので使えるのだが、さすがにショウジョウバエは逃げ放題。
そこで、ハエ防止シートを挟んだ。
これは通気性もよく、ヘラクレスの幼虫などでもコバエ防止に挟んだりするものだ。
これは、掴まれるので足場にもなる。
これを縦置きにすることで、高さを確保、通気性も確保、濡れたティッシュも入れて湿度も確保。
とにかくもう死なせるわけにはいかない。
最低3匹は成虫にして次世代を確保せねばならないのだ。
日本で飼育してる人が、おそらく祐樹さんが初めてのカマキリである。
検索しても祐樹さんと、祐樹さんから譲ってもらった人のブログしか出てこない。
そこから譲っていただいた以上失敗できないのだ。
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レッドローチの簡単な飼育と繁殖方法

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いまや活き餌界ではコオロギに取って代わるのではないかとまで言えそうなレッドローチ。
今回はその簡単な飼育方法と繁殖方法を説明します。
 
大事なのは1にも2にも通気(乾燥)です。
 
では、なぜ通気が大事なのでしょう?
レッドローチの導入にちゅうちょする人の大部分はゴキブリだからという方だと思います。
その見た目がNG。そういう人はしょうがないです。
でも、人間結構すぐに慣れますよ。
コオロギが大丈夫なら赤いコオロギだと思えば大丈夫なはずです。
それをクリアしたら次に問題なのは臭いです。
臭いは、コオロギより全然臭くないという人もいればものすごい悪臭だという人もいます。
そこに通気が関係します。
悪臭が出てる人は、ほぼほぼ通気が悪く湿度が高いです。
湿度が高ければ、じめじめしエサも腐るし、死体も腐ります。
これが悪臭の原因です。
湿度が高いかどうか、通気が問題ないかどうかは次のチェックですぐわかります。
 
・糞が乾燥してコロコロしている。
・足場の卵紙パックが乾燥している。
 
湿度が高いと、まず、糞がべちょべちょしており乾きませんので地面がドロドロになっていきます。
足場の卵パックもふにゃふにゃになっており、明らかに湿っています。
こうなってる人は今すぐ飼育容器を変えてください。
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これが最適です。どこでも売ってる昆虫飼育ケースです。
蓋があり、一応の脱走も防げ、隙間だらけの蓋なので通気も万全。
これは特大サイズですが、飼育数に応じて大でも中でも構いません。
このごくごく一般的な飼育ケースが最も適しているのです。
よく、衣装ケースなどを利用されている方もいます。
この場合、かなり蓋の加工は必須になります。
ちょっと何箇所か空気穴をあけた程度では十分な通気、乾燥はできません。
蓋を全部くり貫いて、メッシュに張り替えるくらいの加工をする気があるなら衣装ケースでもいいです。
 
ちなみに、私はマジックで塗って透けないようにしています。
これは家族への配慮です。
こうすることで、中が良く見えませんので、家族の文句も少しは減ります。
 
容器さえしっかりしていれば80%はもうクリアです。
後は、足場を適当に入れ、エサを用意します。
レッドローチは水を飲みますが、水場は必要ありません。
湿度を上げる原因となります。
その代わりに昆虫ゼリーを与えてください。
これで十分です。
今の昆虫ゼリーは栄養満点で水の代わりに水分も取れてこれだけでも育てられます。
あとは、余った野菜クズなど入れても良いです。
キャベツやレタスの1枚目など捨てることが多いですが、そういうのを与えればいいです。
なければ入れなくてもいいです。
あとは、適当にフスマ、金魚のエサなど入れてやるといいです。
金魚のエサは結構臭かったりしますので、注意してください。
鯉のエサやドッグフードなどを与えてる人もいますが、栄養はよくても臭うのでできればやめておきましょう。
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こんな感じでゼリーを卵パックの隙間に置くとちょうどいい感じに置けます。
この画像ではレッドローチはほとんど見えてませんが500匹~1000匹くらいいます。
卵パックが乾燥しており、地面の糞もサラサラしてるのがわかると思います。
とにかく通気をよくし乾燥させることです。
ゼリーのみを与えると糞が水っぽくなるという話も聞きますがそんなことはありません。
それは、まだ通気と乾燥が足りないです。
実は、この通気と乾燥はコオロギ飼育にも共通しています。
レッドローチは乾燥してなくても臭くはなりますが、そんなに死んだりはしません。
しかし、コオロギは死んだり、中毒になったりしますのでより乾燥が必須になります。
なので、通気乾燥はコオロギにも必須事項なのですが、コオロギは産卵させるためには湿った場所を用意しないといけません。
これが結構やっかいなのですが、それについては今度書きます。
 
こうして2~3日に1回卵を回収します。
回収しなくても増えることは増えますが、乾燥させているので孵化率は低めですし、結構卵ってかじられて食べられてしまいます。
ですので、回収したほうが増やすのは簡単になります。
地面に転がってたり、卵パックに大量にくっついて産み付けてあるので拾ってください。
 
イメージ 3
 
500匹以上いれば、2~3日に1回の回収でこれくらい回収できます。
50個くらいでしょうか。1個から10匹生まれたとして500匹。
3日で500匹づつ増えていく計算だとすればものすごいことになりますね。
プリンカップにティッシュ1枚ひいて霧吹きかけて蓋をするだけです。
霧吹きをしたばかりなので結構濡れているように見えますが、すぐに乾きます。
 
たったこれだけでレッドローチは簡単に飼育でき、簡単に増やすことができます。
用意するのはごく一般的な昆虫ケースに足場、エサに昆虫ゼリーなどくらいです。
是非やってみてください。

久々にゴーストマンティスちゃん来訪

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久々にゴーストマンティスを仕入れました。
この独特のフォルムはかっこいいですよね。
ゴーストだ亡霊だ妖怪だと様々な呼び方をされています。
ニセハナマオウを飼育してみたいけど、難易度は高いし何より高価。
ゴーストはニセハナマオウのミニ版みたいな感じなので自分にはこっちが合ってます。
イメージ 1
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メスは2匹で黒っぽいのと茶色っぽいやつです。
 
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オスは3匹でみんなこんな感じですね。
 
やっぱりカマキリはメスのほうが特徴的でかっこよい場合がほとんどです。
 
一応ブリードも試みました。
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オスはメスを発見すると後をついていき、おそるおそるのっかっていきます。
そこでメスが過剰反応をして捕まえようとしたりするようですと大失敗。
このように、おとなしくオスはのっかるのを待ってる場合は第一段階成功ですね。
 
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このように下手くそなオスはメスの上で逆向きになったりもします。
これでもメスはおとなしくしてるので、このメスは交尾の準備は万端ですね。
 
このオスは結局丸1日メスの上にいました。
何度かお尻をひくひくさせて接合しようとしていたのですが、交尾は確認できませんでした。
ずっと見てたわけじゃないので見てなかった間に交尾してくれるいるといいんですけど、確実ではないのでまた次回試みることになります。
 
なんとか成功させて次世代をいっぱい確保したいところですね。

ゴーストマンティスのブリード等経過報告

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うちにゴーストがきて2ヶ月近くたちました。
その間、様々試行錯誤がありまして苦戦しております。
うちにはメスが2匹いますが、交尾がなかなかうまくいきません。
オスが上にのっかるまでは結構簡単にいきます。
しかし、その後がなかなか進まないのです。
普通なら上にのったらすぐにお尻をクネクネさせたりして交尾を試みます。
しかし、ゴーストは上にのっかってからが長いのです。
交尾を試みようともなかなかしません。
ひたすら、メスの上にのっかったまま落ち着いてしまいます。
そして、1番の問題は、それでもいつか交尾してくれるならいいのですが、交尾もしないで離れてしまうことです。
これは、他の種ではあまり見たことがありません。
他の種は食べられようともオスは必死で交尾をします。
上に乗っかったのに交尾をしないで離れてしまうなんてそんなにないです。
そんなことを何度も何度も試みながらやっと1匹交尾を確認できました。
イメージ 1イメージ 2
イメージ 3
 
こいつは、その後しばらく産卵してくれなかったのですが、時間かかっただけあってかなり大きめの卵を産み付けてくれました。
いっぱい孵化してくれることを期待してます。
 
問題は、もう1匹のほうです。
こちらもなかなか交尾がうまくいかず、オスが4時間ほど乗ってただけで交尾は確認していない状態で産卵してしまいました。
その後、時間をかけてエサを与えて回復をはかっていると、そのまま、また産卵をしてしまいました。
たった1週間くらいで2個目を産んでしまいました。
しょうがないので、またエサを与えて回復させてそろそろ交尾させようと思っていたらまた産んでしまいました・・・
今度は5日目くらいだったと思います。
こんな短期間の短いスパンでがんがん産むとは思いませんでした。
その後、今度こそ交尾を絶対にさせようと中プラに交尾用に足場など用意しオスと同居させます。
すぐに上に乗っかり24時間ほど乗ってましたが、交尾は目では確認できず。
次の日、別のオスと同居させてまた24時間ほど乗っかり離れましたが、交尾は確認できず。
次の日、また別のオスと同居させて48時間、丸二日乗っかってましたが交尾は確認できず。
合計4日96時間以上、計3匹のオスが乗っかってましたが交尾は目で確認できませんでした。
もちろん、半日くらい見れない時間もあるのでその間に交尾してくれていると思いたいのですが、目で確認していない以上何とも言えないですね。
とりあえず、もうさすがに交尾してただろうということでそれ以降は同居させていません。
その後、このメスは2個産卵しており、もう既に5回も産卵しています。
いっぱい産むメスは交尾が確認できずに、2回しか産んでないほうは交尾確認できているというなんとも噛み合わない感じですが、まぁ大丈夫だと信じてなんとか次世代をいっぱい確保したいです。
わかったことは、ゴーストは基本的に同居させても滅多なことがない限りオス食いはしないようです。
これだけ、交尾を試みてオスが食われたことも食われそうになったこともありません。
そういう意味では、交尾までいくかは別にして難易度は高くないかもしれませんね。
 

ゴーストマンティス(亡霊カマキリ)の飼育マニュアル

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<更新情報>
5/9・・オス成虫のエサについて更新しました

ゴーストマンティスを飼育して1年半くらいでしょうか。
現在3世代目が成虫となり、ブリードに入りました。
現在、成虫が15ペアくらいおり、後期の幼虫が20匹くらいでしょうか。
かなり飼育に関しては自信がついたこともあり、飼育方法をマニュアルとして残していこうと思います。

1、湿度管理
他の一般的なカマキリと最も違う点は湿度管理です。
カマキリの飼育で1番難しい部分でもあります。
カマキリは、種類にもよりますが湿度が高すぎると死んでしまうくせに、湿度が低すぎると脱皮に失敗することがやっかいな部分になります。
その点、このゴーストは湿度管理が基本的にいりません。
湿度を上げるために濡れたティッシュなどを容器内に入れておくのが一般的ですが、ゴーストはそれをしてはいけません。
高湿度にかなり弱いです。特に初令、2令など濡れたティッシュは絶対に入れないでください。
じゃあ、心配になるのは脱皮ですが、湿度が低くても脱皮の失敗の危険性はほとんどありません。
おそらく、アフリカの乾燥地帯の生き物なので湿度が低くても問題ないようにできているのだと思います。
つまり、ゴーストは低湿度でも脱皮の失敗などほぼ無いので濡れたティッシュなど入れてはいけない。

2、エサ
エサは一般的なカマキリを同じです。
小さい時期はトリニドショウジョウバエで問題ありません。初令から食べれます。
少し大きくなればサシバエ、イエコオロギ、レッドローチなどでいいでしょう。
エサ食いは良くも悪くもないです。
基本的に、ピンセットなどで直接食べさせる方法に向いていません。
すぐにイヤイヤするし、カマで口元をガードしていて舐めさせてエサだと感じさせる方法もしずらいです。
また、サイズ感に敏感なので、自分と比較して大きいと思ったエサは捕まえません。
自分よりかなり小さい物やハエや蛾などの飛ぶやつが大好きです。
なので、5令6令と結構なサイズになってもトリニドショウジョウバエを大量に与えたりして飼育もできます。
私は、トリニドショウジョウバエ→サシバエ→サシバエ大、レッドローチで飼育しています。
サシバエとは、釣具屋さんで売っている釣りのエサの「サシ」というハエの幼虫です。
冷蔵庫にいれておけば死なずに羽化もせずに保存ができ便利です。
これを常温に出すとサナギになり1週間から10日くらいでハエになります。
これが便利でゴーストに限らずカマキリ飼育のオススメです。
また、釣エサにハニーワーム(ブドウ虫)という大きめの幼虫も売っていますが、そちらも食べます。
そのまま幼虫で与えてもいいし、蛾に羽化させても食べます。
エサに関しては一般的なカマキリと変わりません。

<オス成虫のエサについて>
オスの成虫は幼虫時代やメス成虫と一転して、かなり食が細くなります。
臆病だし、エサを与えてもすぐに食べなかったり無視したりしょちゅうです。
それでもハエならハエを2~3日に1回は入れて食べなければ食べないでいいくらいの気持ちで与えてください。
オス成虫は、寿命が不安定で結構あっさりすぐ死んでしまいます。
交尾で食われてしまうのを警戒して、もう少しもう少しと後回しにしていると交尾前にオスが死んじゃったなど非常によくあります。
とにかく、オスに対しては過剰すぎるくらい大切にエサも食べたくなったらいつでも食べれるようにしてあげてください。
メスのほうが産卵などあり大事にしがちですが、メスは丈夫でエサ食いも良いので基本的にはずぼらな管理でも死んじゃうこともありません。
これは、どのカマキリにも言えることですので絶対に忘れないでください。
カマキリのブリードを成功させるためにはとにかくオスを大事にすること。羽化ズレ、オス食いなど含めてブリードの失敗はオスがいなくなってメスだけになっちゃったというのがカマキリ飼育のあるあるネタです。

3、交尾
カマキリ飼育の最難関の一つはこの交尾でしょうか。
メスにオスが食べられてしまうなんて話は良く聞きますね。
ただ、ゴーストに関してはオス食いはほとんどありません。
ゴーストはカマキリには珍しくメスとオスのサイズがほとんど変わりません。
もちろん、メスのほうがどっしりしていてオスはペラペラでひ弱なんですが、大きさ的には変わらないのです。
なので、エサ食いでも書きましたが、メスにとってオスは小さくないので捕まえようとしないのです。
これはカレハカマキリなんかもそうですが、基本的に交尾でオス食いが発生しやすいのはオスとメスで体長にかなりの差があるハナカマキリとかヒョウモンカマキリとかそういう種類に多く見られるのです。
なので、ゴーストはそこまでオス食いに慎重になる必要はありません。
それでも、交尾はかなり気を使う作業です。
簡単な方法を書いておきます。
片手にはメスが捕まってる物、もう片手にオスが捕まっている物を持ちます。
そして、メスのお尻から背中のあたりに、オスの顔をうまくもっていきます。
メスだと気づくとそのまますぐに飛び乗ります。
気づかなくても、メスのお尻をオスにぐいぐい近づけると、カマキリの習性としてそこに捕まって上っていこうとします。
オスは、知らぬ間にメスの背中に登ってしまうのです。
そこでメスだと気づけばそこで成功。
いつまでたってもメスだと気づかないでキョロキョロしたり、メスの背中の上で動き回ったりするようだと失敗で戻しましょう。
オスは、飛び回ったりちょこちょこ動き回ってるうちは、頑張ってもメスに気づきませんので別の日にしてください。
大人しくぶら下がって落ち着いているときに、メスのお尻にもっていきましょう。
このように、背中に乗せるまではそこまで難しくありませんが、そこからは根気の勝負になります。
背中に乗ったままずっと何もしないでいることがかなり多く、結局そのまま離れてしまうことも多々あります。
また、交尾時間も短く30分くらいなので目で確認できないことが多いです。
背中に乗せて、何時間も何もないので放っておくと、いつのまにかオスとメスが離れているってことが多々あり、交尾したのかしていないのかわからないことが多いです。
また、交尾を目で確認したにも関わらず卵が孵化せず、受精していなかったというケースもかなりあります。
なので、交尾をちゃんと確認したから安心とはならず、できれば何度も何度もオスを変えたりしてチャレンジすることが大事です。
一度、有精卵を産んで孵化すれば、その後産んだ卵は再交尾していなくても孵化しますので安心です。
ゴーストの交尾は、オス食いも少なく背中に乗せるのも難しくありませんが、背中に乗ってからいつまでたっても交尾しないことも多く、しないで離れてしまったり、交尾確認したのに受精しなかったりと根気は必要です。

4、産卵
メスは、羽化して1ヶ月後くらいから産卵し始めます。
交尾しててもしてなくても産みます。
1回産み始めると適度にエサをちゃんと与えていれば4~10日ごとに1回くらいのペースでどんどん産みます。
まぁ、だいたい1週間に1回産むと考えていいです。
つまり、1匹のメスで5~10回くらいは産みます。
これはかなり多いほうだと思います。
1個の卵からは10~25匹くらい産まれてきます。
このように、卵はたくさん産んでくれますので交尾まだなのに産んじゃったみたいなことがありますが、気にせずにその卵は無駄になりましたが、その後交尾させればいいのです。
卵は本当にばんばん産んでくれますので、産んでくれたらエサを与えて労ってあげてください。

5、卵の管理
卵の管理に関しては、私もまだ勉強中です。
これだといった絶対的方法がまだありません。
基本的に、幼虫と同じく高湿度にはしないほうがよさそうです。
なので、卵管理で一般的な濡れたティッシュを入れておくようなことはしないほうがいいです。
ただ、何もしないと乾いてしまう心配もあるので、私は5日に1回くらい卵に直接霧吹きを軽くします。
孵化した卵、孵化しなかった卵、色々見てみましたが、この方法で卵が干からびてダメになったのはありませんでした。
孵化しなくても、中の卵は乾燥していなかったので今のところこれが正解だと思っています。
卵は20日~1ヶ月くらいで孵化します。
孵化日数には温度が関係しており、30度くらいから20日前後、20度くらいなら30日~40日前後でしょう。
孵化日数を越え孵化しなかった卵は割ってみてください。
受精しなかった卵は、中身が白いままで、受精したけど孵化まではいかなかった卵は黒くなっているように思います。
幼虫は黒いので黒くなっていれば、孵化しなくても受精はしていると思っていいかもしれません。
卵の管理も高湿度は避け、たまに霧吹き程度がいいと思います。


これが、現在3世代目のブリードに入っている私のゴーストマンティスの飼育マニュアルです。
是非参考にしてくださいね。
今後も加筆したり画像を加えたりする予定です。
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